美術品類というと、一般的には絵画や版画を思い浮かべるが、骨とう品や工芸品、アンティークといったものも、このジャンルに含まれる。美術品類を扱う場合、一番のポイントとなるのは、やはり鑑定眼であろう。同じ鑑定眼といっても、宝飾品や貴金属類とはまた、違った眼が必要になってくる。これは、あるディスカウントショップのオーナーに聞いた話である。店を始めたころに絵画の買い取りもやってみたら、ある著名な画家の絵のコピー(偽作)をつかまされてしまったという。ある程度の著名画家の絵であれば、相場表にのっているので、買い取り・販売はそうむずかしいことではないのだが、それが本物かニセ物かとなると、それ相当の鑑定眼がないと見きわめは困難なようである。絵に関しては、あまり儲かったためしがないと、そのオーナーは照れ笑いしていた。それほど絵画や書画などの鑑定はむずかしい。したがって、美術品類を扱うとすれば、まずは専門学校や専門のセミナーなどで基礎から学ぶとか、美術品の専門店で鑑定の修業をするとか、場数を踏んで眼を肥やしておくことである。いきなり扱うのは、やはりムリである。ただ、絵画にしても、骨とう品やアンティークにしても、一部のマニアックなものを除けば、一般の消費者には根強い人気がある。一時期のように、投資目的だけで買いあさるような時代ではなくなってきている。自分の趣味の範囲で、手ごろな商品を楽しむ人が多くなっているのだ。そういう商品のなかから、とくにこれから市場で流行りそうなもの、ブームを呼びそうなものを見きわめて、素早く対応していくことである。要するに、自分からビジネスチャンスを呼び込むことである。質屋開業ときには、この事などを頭に入れておきたいところだ。