衛星授業は、大手予備校を中心として、均質な授業を全国に一斉提供する画期的なシステムとして注目されました(各校とも「サテ」といっている)。また、一斉配信ではないにせよ、ビデオ映像で授業を提供するシステムも、さまざまな予備校・塾でとり入れられ、地方の受験生などを喜ばせました。さらに。授業後に一人でも、ビデオ部屋で見られるシステムは、忙しい現役生に好評を得ました。ところが、近年、これらを取り巻く、さまざまな闘題が表面化し、映像による授業は、岐路に立たされています。受講生が指摘する問題点とは、次のようなものです。○講師に質問ができない(講師のミスを指摘できないこともある)。○ナマの授業と同じ料金では納得できない(授業後の講師のフォローが得られない)。○画面(または板書)が見にくい。声が聞き取りにくい。一方的なので、緊張感がなく、集中できない。○いつでも見られるので、欠席しがち(しかも、やり残しがたまる一方)。
勉強のできない(またはしたくない)子ども達のそうした微妙な心理を理解できるのは、感性の豊かな学生かベテランの講師であり、できない子どもの心理をわかろうとしないのがエリートコースを歩んできた人たちである。だから、学習習慣がついていない子、ほとんどやる気がないため成績も低迷している子には、いわゆる救済塾がいちばんよい。学力が向上するまでにはかなりの時間が必要だが、半年、一年と通っている間に着実に伸びてくるはずである。ただし、救済塾と称して(チラシなどで「落ちこぼれ集まれ」などといって生徒を集めているところ)、実は現役の学生が集まって共同で塾を開いているところや、講師はアルバイト学生だけといったところもある。経験豊富な塾長自らが教えている塾や、ベテランの講師のいる塾を選ぶのが、とりわけ大切である。
「浪人も選択肢」について、説明したい、と思います。受験に保険を掛ける、との考え方は、受験の趣旨から離れています。受験校の選択は、子供がどの道に進むのか、その進路に沿って決めるのが、本来の姿です。すべり止め校を用意しないで、夢を捨てずに浪人選択の道を選んだとしても、落後者ではありません。誰も好んで浪人の道は選びません。本人にすれば、浪人生活は屈辱だけのものでしょう。無事、大学に入学し、勉強に遊びにわが世の春を謳歌している友人たちを横目に、勉強漬けの日々を強いられるのですから……だからといって、親が世間体などを考え、すべり止め校選択を無理強いするのは、避けなければなりません。浪人生活は、苦しく、「どうして自分だけが、こんな苦しい思いをしなくてはならないのか」と、世を嘆きたくもなり、ヤケを起こして、すべてを投げ出したくなることだってあります。そうならないために、この時期、遊びたい気持ちや暑さに耐えて、受験勉強に集中しなければいけないのです。
Copyright (C) WWW.CONSE.NET. All Rights Reserved.